統合失調症が与えてくれたもの

独り言

魂と心の波長を整え、生活に調和を届けるカウンセラー山田哲平です。

僕は23歳の頃ブラジルに語学留学をしてまして、
その時に統合失調症”らしきもの”を発症しまして、
精神病院に強制入院させられたことがあります。

その後7年間をかけて寛解(正社員として就職)しますが、
その間だけに関わらず、その後現在まで21年経っていますが、
この不治の病”統合失調症”なるものには大きな学びを頂きました。

ちなみにこの経験を電子書籍で出版しています。

僕は僕のままで生きていく: 23歳で統合失調症と診断された青年の再起のストーリー

この統合失調症がなければ僕の人生は大きく違ったものになっていたかもしれません。
しかし、現状を細かく分析すると、

『統合失調症になったおかげで・・・』

とプラスに捉えらえるものも多く、
幸せな今の生活があるのも、統合失調症になった自分がいるから、
と思える部分がとても大きいのです。

ブラジルの留学中に住んでいたシェアハウスのメンバーがそう言ってきたのがすべての始まりでした。それがきっかけとなって、僕は病院をたらいまわしにされ、結果ブラジルの公立の精神病院に強制入院させられるのです。

その後日本に強制帰国させられ、日本の心療内科で正式に「統合失調症と双極性障害」と診断されるわけですが、私の場合双極性障害の”躁”の方が強く出る症状でした。つまり”統合失調の世界がポジティブに表れる”というものでした。

スピリチュアルな視点で見るブラジル

統合失調症の主な症状を皆さんご存じでしょうか?
・黒い車に追い掛け回される
・誰かに監視されている
・テレビがメッセージを送ってくる。
このようなものがあります。

これらの症状を壮大に経験したのが、
映画『ビューティフル・マインド』の主人公ジョン・ナッシュでした。

ビューティフル・マインド : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com

やはり頭のいい人は、頭のいい人のレベルでその症状を感じてしまうのですね。まだご覧になっていない方は是非見てみてくださいね!

話を戻しますと、それらの症状が恐怖となって統合失調症の人には表れるのですが、”躁病”と併発してしまった僕がブラジルで感じたのは、

『神様に見守られている』

というものでした。

前のnoteでも書きましたが、超が付くほどポジティブな僕は、
これらの症状ですら、「僕は特別な存在だから神に認められた」という風に思ったのです。

拙著の中にもモリモリ書いていますが、とにかく「自分すごい!」という風に感じてしまい、それが発言・行動にも表れてしまい、
周りの人間から理解されないようになってしまいました。

でも、そのころ僕がブラジルで見ていた景色は、
神(偉大な力)を感じずにはいられない、
とても、スピリチュアルな世界でした。

そして「おまえ最近おかしい」という風に言われるまでになってしまった。
というのが、僕のケースでした。

セイヨウイガクの使徒との戦い

僕はそもそも西洋医学に対して信じ切っていないという立場で、
東洋医学の方が優れた面を持っているという風に考える人間です。

それが自分自身は”病気”だなんて1ミリも思っていないところに、
劇薬に近いような薬を投薬されたのでした。

しかも日本の心療内科は基本カウンセリングを行わないので、
僕の話なんて聞いてくれません。

「とにかくこの薬を飲めば”良くなる”から」

それが彼らの常套句でした。

私は統合失調症と診断されても、自分が”病気である”なんていう理解をしていませんでしたし、なんでその薬を飲まなければならないのかもわかっていません。

その中で、地獄のようなつらい日々を長いこと過ごしました。
西洋医学的なアプローチで「薬を飲めばどうにかなる」という
対症療法の最たるもので、僕は本当に「このまま人生が終わっていく」と
当時は思っていました。(ちなみに現在でも服薬は続いています)

その影響で就職活動もできず、独り立ちも遅れました。
23歳で診断されて、それから寛解するまで7年間という歳月を要しました。

それでも僕の症状は軽い方なので、世界にはもっともっと寛解できるまでに時間がかかっている人も多いのは推して知るべしです。

統合失調症が与えてくれたもの

そんな中で僕は自分の力では思うようにいかないことをたくさん経験しました。また、体調の良し悪しが自分のバイオリズムに多く影響されるため、
「無理をしない」という生き方しかできないようになりました。

僕自身は自分が「統合失調症」であることは認めていないけど、
診断されたからには、統合失調症の人のようにふるまうことが許される。
と、開き直れるようになりました。

事実、毎月処方される薬は自立支援という都の制度で1割負担で買えるし、障がい者手帳も交付されました。
会社に就職する際は手帳を提示して、疲れたら迷わず有給休暇を申請するようにしていました。気分が乗らないと仕事もままならないので、「気が乗らない」という理由でも時間休をとったり。

でも、実際にそのようにメンテナンスしていかないと、鬱っぽくなってしまうのは事実でした。

苦しいのは自分だけではない

ツイッター上でも、病気との向き合い方などポジティブに発信していくと、0フォローで、100フォロワー以上のアカウントになりました。

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苦しい時期も長く経験しましたが、そのお陰で多くの人が感じている苦しみや、悩みを理解、共感できるようになりました。そして、持ち前のポジティブさで、引き続き発信していきたいと考えています。

そんな中、妻と長い長い話し合いを続けてきた結果、カウンセラーという道を選択したのです。統合失調症という3大精神病と言われる精神疾患を克服し、社会人経験もある僕なら、多くの人の役に立てる。多くの人の話を聞いてあげられると思ったのです。

僕の統合失調症については話し始めると滅茶苦茶長くなってしまうので、今回は深堀しませんでしたが、また、期を見て投稿したいと思います。

ちなみに書籍は英語版も出版しています。
もし興味があれば読んでみてください!
僕の統合失調症体験を赤裸々に綴っています。

Living my life as I am: A Schizophrenia Diagnosis at 23: A Memoir of Mental Illness and Resilience (English Edition)

哲平

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