HSPという言葉に、なぜ違和感が残るのか
HSP(Highly Sensitive Person)という言葉が広まってから、「自分はHSPかもしれない」と感じる人は増えました。
音や光、人の感情に敏感で、疲れやすい。確かに説明としては当てはまる部分がある。けれど、どこか腑に落ちない——そんな感覚を抱えている人も少なくありません。
それは、HSPという言葉が「性質の説明」にはなっても、「あなたの人生の感覚」までは語ってくれないからです。
HSPは医学的な診断名ではなく、気質を示す概念です。つまり、原因や背景、そこに至るまでの経験は人それぞれ異なります。
「私は繊細だから仕方ない」
そう言い聞かせた瞬間、なぜか余計に孤独になる。
その違和感は、あなたの感受性が間違っているからではありません。
むしろ、言葉があなたの内側の複雑さをすくいきれていないサインなのです。
繊細さでは説明できない“しんどさ”
HSPという枠組みが合わないと感じる人の多くは、単なる刺激過多だけでなく、もっと深い疲労を抱えています。
・人に合わせすぎて、自分がわからなくなる
・「いい人」でいることをやめられない
・常に空気を読んで、無意識に緊張している
・一人になると安心するが、同時に虚しさもある
これらは「繊細な気質」というより、長い時間をかけて身についた生き方の痕跡です。
幼い頃から、周囲に適応することで安全を保ってきた。
感情を抑え、波風を立てず、期待に応え続けてきた。
その結果として、感覚が鋭くなり、疲れやすくなっている場合もあります。
つまり、生まれつきのHSPではなく、「適応の結果としての敏感さ」という可能性です。
ここを見落としたまま、「私はHSPだから」と理解してしまうと、本当に向き合うべき部分が置き去りにされてしまいます。
ラベルが安心になるとき、苦しくなるとき
HSPという言葉が悪いわけではありません。
救われる人も、確かにいます。
「自分だけじゃなかった」
「弱いわけじゃなかった」
そう感じられることは、大切な第一歩です。
ただし、ラベルは仮の居場所であって、最終地点ではありません。
そこに留まりすぎると、次第にこう思い始めます。
「HSPだから無理」
「HSPの私にはできない」
いつの間にか、理解の言葉が制限の言葉に変わってしまう。
そして、本来あなたが持っている力や回復力、選択の自由までが、見えなくなっていきます。
違和感を覚えるあなたは、すでに次の段階に来ています。
「説明」ではなく、「実感としての理解」を求めているのです。
違和感は、回復と統合の入り口
HSPという言葉にしっくりこない。
それは、「私はもっと立体的な存在だ」という内側の声です。
あなたの敏感さは、弱さではありません。
同時に、単なる個性として片づける必要もありません。
これまでの人生で、どう感じ、どう我慢し、どう生き延びてきたのか。
そこに目を向けたとき、敏感さは少しずつ「緊張」から「感覚」へと戻っていきます。
ラベルを外すことは、否定ではありません。
あなた自身に還ることです。
もし今、HSPという言葉に違和感を覚えているなら——
それは、あなたが自分の人生を、もう一段深く理解しようとしている証拠です。
急がなくて大丈夫です。
静かに、自分の感覚に耳を澄ませてください。
答えは、外ではなく、すでにあなたの内側にあります。
UBUSUNAカウンセリングでは、
あなたの「しんどさ」を丁寧に紐解き、
感情・環境・魂の3つの視点から、一緒に整えていきます。
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