命名 UBUSUNA(ウブスーナ)カウンセリング

お知らせ

皆さんこんにちは、UBUSUNAのカウンセラー、哲平です。
この度私は自分のカウンセリングの屋号をUBUSUNA(ウブスーナ)と名付けました。

日本の神道に興味がある方ならもしかしたらご存じかもしれませんが、日本には産土(うぶすな)という言葉があります。それは皆さんが生まれた土地のことです。生まれ育った土地、産土にはそれぞれ産土神という神様が存在し、その産土に生きる人々を守ってくれています。

この度カウンセリングを始めるにあたって、自分のカウンセリングルームがクライアントにとってどのような場所であってほしいか。ということをずっと考えていました。

サードプレイスという居場所

「スターバックスはなぜ人気があるのか!」こういった類の記事や書籍を読んだことがある方もいるかと思います。スターバックスはもはやコーヒーを売っているコーヒー屋さんではない。彼らは人々に対し「空間」「体験」といったものを提供していて、それが「サードプレイス(第3の空間)」と呼ばれています。サードプレイス(third place)とは、「自宅(ファーストプレイス)」や「職場・学校(セカンドプレイス)」とは異なる、第3の居心地のよい場所を指しています。

つまり、人々はそれまで自宅と職場という場所の選択肢しかなかったわけです。そして、スタバが多くの人を引き付けたのは、人々が探していた「サードプレイス」を提供することに成功したからです。

「家族ファースト」で育った過去

そして、私の話に戻ります。私は、昔から「家族第一主義」を掲げて生きています。多感で遊び盛りだった高校生の時も、「今日は家族と食事があるから帰る」といって、友達からの誘いを断って家に帰る人でした。

また、僕に縁のあるブラジルも、カトリックの影響も強いですが、「家族ファースト」の国です。どんな子供も、職が見つからず、独立できない状況であれば、両親の家で暮らします。日本ではある年齢になったら子供は家を出されるのが一般的です。

この考え方は、母国を愛するという気持ちにもつながっていくと考えています。自分を支えてくれた人、母、家族、そして自分の祖国。それらを第一に思い、愛す。それが私にはとても普通で、むしろそのような考えに至らない人を不思議に思っていた時期がとても長かったです。

弥生以降「財」に振り回される私たち

この世界に生まれてしまうと、何かしらの責任を必ず背負って生きなければなりません。それは大小問わず、皆背負って生きていくものです。だって、この世に生まれた瞬間に「産んでもらった」という宇宙への「借り」ができてしまいます。その「借り」を返すために「天命を果たす」。という形でこの世に生まれた借りを返済する摂理になっていると私は考えています。

でも実際、そんなことばかり考えて生きていられません。現代社会で生きていくためには貨幣を集めないと生活できない仕組みになってしまっています。縄文時代に生まれていればそんなことはなかったはずですが、弥生に入って「保存」できる米を作り始めた結果、私たちは「財」というものを持つことができるようになってしまいました。

それでも、いつかは腐る米だった時代はよかったですが、それが形として半永久的に残る貨幣になってしまってからはもっともっと「財」というものが物を言うようになってしまいました。

宇宙にある物質の総量は決まっているわけですから、財が一点に集中すれば、他の人たちの財は相対的に減ってしまいます。その仕組みから逃れられる術は今のところなく、その貨幣を自分のところへ取り戻すために、人は日々活動してるというわけです。

そんなことばかり日々考えながら、体を使いながら、時間を使いながら、魂を使いながら生活しているわけです。きっと魂レベルでは誰もがみな「こんなことしなくても生きて行けたはずなのに」と思いながら、汗水垂らして働いているはずです。そして、『頑張り=財の増加』という図式の中で自分の財を増やそうとするわけです。それは、愛する人のため、家族のため、子供のため。大事なものを守るためには『財』が必要だと私たちは教育され続けました。

またその中で『豊かさ』の再定義が起こり、『財が多い=豊か』という風にもなってしまっています。そのフィールドの上で頑張り続けなければならないということは、本当に辛く、苦しいもので、多くの人が魂をすり減らしながら働いているのではないでしょうか。

魂のサードプレイスでありたい

上でも書きましたが、日本はある時期になると子供は家から出されます。全てではないものの、多くの親子は家庭を別にします。極端な親などは、「もう帰ってくるな」的なスタンスで子供と向き合います。それは日本人的な愛情の一種なのかもしれませんが、子供はいつまで経っても親の子です。時には泣き言を聞いてもらいたいと思うことだってあるでしょうし、辛い日々を過ごしている中で「実家に帰りたい」と思っていてもそれを親に言い出せない子供も多いと思います。

また、そこまで辛い思いをしていなくても、家と職場の往復の中で、癒しを求めて入るスタバだけど、やはり満たされず、日々日常に違和感を感じている人も居ると思います。

違和感を感じたまま生活を送っていると、いずれ体調、メンタルに不調が起こってきます。それに気付ける人はまだよいのですが、それにすら気づけず日々生活している人もとても多いのがこの日本の特徴です。そして、違和感の中で「天命」を見つけられず、人生の方向性が定まらず、中には自ら命を絶つ人が多いのもこの日本です。

そんな社会や世間のひずみの中で生きてしまっている人の魂のサードプレイスになりたいと思うようになったのが、このカウンセラーという仕事でした。また、みんなに「いつでも帰ってきていいんだよ!」と言ってあげられる故郷のような場所、産土(うぶすな)でありたいという気持ちを込めて、
UBUSUNAカウンセリングと命名しました。

私も魂を削りながら働いたことがある人間です。まだ見ぬクライアントの皆さんの人生を取り戻すきっかけを、このUBUSUNAで少しでも多くの人に与えられたらと思っています。

下の画像はUBUSUNAシンボルマーク。私の産土神です。

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読んで頂きありがとうございました!

哲平

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